お盆のやり方も地域によって様々です。
★東北
宮城県では、8/16に“わら”で作った「盆舟」を流して行います。
盆舟の舵取りは新盆を迎えた人の霊が行うので、沖へ流れ出れば供養できたと喜びます。
昭和の中ごろまでは川に流していましたが、今はお寺に持ち寄るのが一般的なようです。環境の問題も・・・
青森県大川原では8/16の夜、「火流し」と呼ばれる行事が行われます。
アシガヤを編み上げた長さ3m弱・幅1.5m・帆柱3mの舟3隻に火をつけ、1隻を5~6人ずつの若者が引きながら川を下ります。
栃木県の地方では新盆をむかえる家庭では髙灯篭をたてます。
新盆となった霊が家を間違えないように高く飾るとの事 東北ではほうずきを付けるなど少しづつ違ってくるようです
★長野県
川べりに出て、めいめいに仏様を背負う形をして家に帰ってくるのを迎え火を焚いてお迎えしますが、そのとき、「じいさん、ばあさん、このあかりでおいでおいで」と唱えます。
お墓まで行って「この背中にのっとくれやね」と声をかけておんぶする真似をする慣わしもあります。
★静岡県
静岡県西部(浜松市近辺)では、「内施餓鬼」と「寺施餓鬼(外施餓鬼)」と二つセットで、初盆の行事のことを指します。
自宅での法要、お寺での法要をそれぞれ異なる日程で行います。
・内施餓鬼・・・自宅にお寺様が来て、お経をあげる
・寺施餓鬼・・・お寺で檀家の方が集まって行う合同法要
★関西
通常のお盆とは別に、8/23から8/24にかけて、「地蔵盆」と呼ばれる子供たちが主役の行事があります。
準備は初日の朝に町内の人が協力して行い、地域で祀ってあるお地蔵様を綺麗に飾り付け、お供えものや灯篭を置きます。
日中は僧侶の読経や子供へのおやつの配布があり、夜は踊りや花火など子供向けの催し物をして賑やかに過ごすことが多いようです。
地域によっては、地蔵盆の朝、大きな数珠を囲んで座り、お経にあわせて順々に回す「数珠回し」が行われるところもあります。
神奈川県平塚市の円宗院では、関東ではめずらしい「地蔵盆」が行われています。
★九州
綱引きが盛んです。理由は諸説ありますが、目蓮尊者が母親を地獄の釜から引き上げたことに由来する、綱引きの勝敗でその年を占うなどと言われています。
福岡県筑後市の熊野神社で8月14日に開かれる「久富盆綱引き」では、全身にすすを塗って黒鬼に扮した子供たちが大綱を持って町内を引き回します。
長崎県では、精霊流しが盛大に行われます。
★沖縄県
本州では現代のカレンダーに合わせてお盆を行いますが、沖縄では旧暦の7/13~7/15がお盆です。
沖縄の伝統的な舞踊「エイサー」も盆踊りの一種。
この世に降りてきた先祖の霊を、太鼓を叩いて再びあの世へ送り出したと言われています。
七夕もお盆につながる行事とされ、お墓の掃除をして、お酒、お茶、線香などを供えます。